小児科 すこやかアレルギークリニック

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無限の広がり
2020年02月01日 更新

昨日、卵白がクラス6の患者さんに卵クッキーの負荷試験をしている話をしました。

その心は、無限の広がりにつながるからです。

最近は食物アレルギーを心配される親御さんは大勢います。「除去しなさい」という医師の言葉は重くのしかかります。そして、与えるのが怖くなります。そんな“努力”を日々続けていると、食べないことが日常となり、与えないことが当たり前になります。

卵アレルギーがあると言われたけれど、卵クッキー程度であっても食べられることが分かると、「うちの子は卵を食べられる!!」という自信を持ってもらえ、それはとても大切なことです。

しかも、食べ続けることが重要だとも付け加えています。食べることに抵抗がなくなり、食べることが習慣づいてしまえば、もっと食べられるようになると思っています。

ですから、食べずに萎縮してしまい、食べるのが怖くなってしまうことと、少しでも食べて、自信を持ってもらうことには、ビックリするくらいの大きな差が存在します。

いつのタイミングで負荷試験をやりましょうと言っておくと、「そろそろ次の負荷試験をしたいんですが」と親御さんの方から言ってこられるのです。こういう人は、まず治ってしまいますね。

「除去、除去」と言われている限りは、なかなかこうはいきません。食物アレルギーに対して、前向きな気持ちを持ってもらうことが、攻略の大きなポイントなのだろうと思っています。