小児科 すこやかアレルギークリニック

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1年もあれば
2020年02月06日 更新

昨日、2年かけてクルミアレルギーを治した話をしました。

“2年かけて”とは書いたものの、いつ治っていたかは詳しくは分かりません。ただ、焦って早めに負荷試験を行っていれば、症状を起こしていたかもしれません。

強い症状を起こさせて辛い思いをさせてしまうのであれば、じっくりと丁寧に、食べ進めていく方が有利だと思っています。

さて、当院では卵アレルギーの場合、「卵クッキー」、「カステラ」、「卵焼き」というように段階別に負荷試験を行っています。段階が細かいと何度も来院が必要になるし、荒いとアレルギー症状を誘発される可能性も出てきます。3段階というのは、悪くないと考えています。

当院で卵クッキーを食べさせて、次の段階のカステラを負荷します。もしカステラで症状が出てしまえば、少し間を置いてから、またカステラで負荷試験を行っています。卵クッキーが上手くいって、カステラが食べられた時の間隔を調べてみました。

数十例のうち、平均をとってみると、6ヶ月余りでした。同様に、カステラから卵焼きの負荷試験間隔は、やはり6ヶ月余りでした。

何を言いたいか?。卵クッキーを食べられたら、12、13ヶ月で卵焼きを1個食べられることが多かったという意味です。要は、1年もあれば卵アレルギーは治ってしまうということです。

よく医師は、1年は除去と安易に言っていますが、その1年もあれば、食べられるようにしてしまうことは可能だということです。