小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

立ち止まり考える
2020年04月23日 更新

このご時世、「咳」は気になるようです。

あるお子さんが、咳が続き、通う園から「咳の続く子は来ないで欲しい」というようなことを言われたようです。

それまで耳鼻科にかかっていたそうですが、困り果て、当院を受診されました。以前、当院にかかっていたのに、急に来なくなっていました。

ここで、問題的を指摘したいと思います。親御さんはお子さんの改善を願って、医療機関を受診されています。改善がないのに、同じ薬を処方する医師は“問題あり”ですよね?。

長引く症状を良くするのが医者の役目であって、それをどうしようともしていないのであば、かかる意味はないと思っています。

よくある話ですが、「また風邪を引いたね」なんて言う医者は論外です。風邪じゃないから、“風邪薬”が効果がないと考えないのでしょうか?。

また、今回は痰がらみの咳が長引いていました。耳鼻科にかかっていましたが、耳鼻科の専門領域は耳、鼻、咽頭、喉頭です。何てったって「耳鼻咽喉科」ですから。「痰」は、喉頭という喉ぼとけよりも下の「気管」や「気管支」で作られます。つまり、耳鼻科の守備範囲からはずれてしまっています。

あえて言えば、耳鼻科医の守備範囲外なので、対応できなくて当たり前なのです。医師は何をやっても利益が出るため、自分のところに通わせたがるし、患者も医師を信じて、通い続けます。

でも、冷静に考えると、専門外の対応できないことを頼ろうとしても、時間に無題になりかねないのではないでしょうか?。実際、この患者さんはぜんそくの気のある方で、適切に治療されていませんでした。医師も悪気はないのでしょうが、医師も患者にも今回は問題があったと言えると考えています。

こんなことは日常茶飯事で、アレルギーという慢性疾患にこういうことが起きやすいようです。

お子さんを守りたいのならば、ダラダラと同じことを繰り返さずに、“ちょっと立ち止まり考える”ということが重要なんだろうと思っています。