先日、食物アレルギーで当院にかかっている親御さんから相談のメールがありました。
市外から受診して下さっている方なのですが、近くの病院でゴマアレルギーと診断されたとのこと。
私もゴマにアレルギーがあるとは思っていませんでしたが、アレルギー採血がゴマが陽性であり、因果関係も間違いなかろうと、そう診断されたようです。
その病院では、完全除去と治らないアレルゲンであると説明されたようで、親御さんもだいぶ落ち込んでおられました。
最近、よく書いていますが、食物アレルギーの最大のポイントは、低年齢から確実に食べさせていくことだと考えています。
確かにこのケースでは、多くの医者が「除去しなさい」というパターンでしょうが、私は“除去が一番やってはいけないこと”だと思っているので、「何とかせねば」と考えています。
いや、そんなに難しい話ではありません。今回のゴマの摂取量から食べられそうな量を割り出して、負荷試験を行い、食べられる量を設定してあげるだけです。
そうしていると、この子はまだ幼児なので、治るチャンスは十分あると考えています。「えっ、ゴマアレルギーは治るのかって?」、治した経験はありますよ。
この患者さんは、いくつも食物アレルギーを克服してきたお子さんなので、願わくばゴマも克服したいと考えています。