小児科 すこやかアレルギークリニック

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かなり多い
2020年04月28日 更新

コロナウィルス感染のため、どの医療機関でも大きな影響を受けています。

何度か触れていますが、開業医は受診控えのため、閑古鳥が鳴いているところが多いようです。

そんな中、当院は“いつも通り”でした。どういうことかと言いますと、咳の受診が多いのです。「咳」と言ってもコロナじゃないですよ…。

この前も、咳が2ヶ月止まらないと言って受診された患者さんがいました。もともとアトピー性皮膚炎があってN市から通ってくださっているお子さんでした。

2ヶ月も止まらない咳は、常識から考えて“風邪”ではないですよね?。風邪ならとっくの昔に治っってしまうことでしょう。

この時期に目立つ「咳」となると、季節の変わり目の影響でぜんそくの調子を崩している患者さんが多いようです。

開業して何年も経つと、「今年は多い」と「少ない」とか手に取るように分かります。今年の春は「咳」の患者さんがかなり多いのです。

当院でぜんそくの治療中に咳が悪化したり、過去にぜんそくの治療を受けて、症状が安定したために治療をやめていた患者さんが舞い戻ってきたりと、そんな患者さんが目につきます。

コロナ騒動で、受診を控えたい気持ちはあるのでしょうが、それでも咳を何とかしたいということで受診されています。

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーがある患者さんが「咳」が長引く場合、しかも夜から朝にかけての咳の場合は、ぜんそくが始まっている可能性があります。中には、アトピー性皮膚炎が軽症で、見逃されているケースすらあります。

かかりつけ医に風邪と診断され、いずれ治ると安心していても、治りが悪ければ、“誤診”の可能性が高いと思っています。

実際、ゼーゼー、ヒューヒュー言わなければ、ぜんそくの診断はつきませんが、ぜんそく予備軍とは言えると考えています。

この時期の「咳」、別の言い方をすれば、“風邪”ではないと見極めるチャンスかもしれません。