今日からGW(ゴールデンウィークではなく、がまんウィーク)でお休みをいただきます。
7日から通常の診療となります。こんなに予定のないGWは初めてです。本当に何もときめかない(涙)。
先日、県外の赤ちゃんが離乳食を与えた際にじんましんが出たと、当院を緊急受診されました。ちょうど昼休みの時でしたし、受診を断る小児科もあったりします。初診で診る筋合いはないと考えるところもあるようですし、緊急受診は救急病院が診るべき考えている医院もありますし、昼休みは休ませろと考える医院さんもあります。
当院が断ると、患者さんは専門的な医療を受けられなくなってしまうので、対応することにしました。
生後9ヶ月で、離乳食を始めて間もない時期でした。摂取したものから、原因は乳か小麦だろうと考えていました。
卵黄は食べていますが、卵白は未摂取。乳と小麦もほんの少量与え始めた場面でしたので、卵も乳も小麦アレルギーも何でもあり得ます。採血結果を見てみると、卵白がクラス5だったかな。小麦もクラス5、ミルクはクラス3でした。
乳か小麦アレルギーで、どっちも原因かもしれません。卵もアレルギーがあるでしょう。
経験上、それ以前のアトピー性皮膚炎の悪い状態が「程度」と「期間」の点で持続すると、軒並み高値をとることが多いように思います。
母からすれば、食物アレルギーの「しょ」の字も考えていないところで、いきなりアレルギー症状を起こしてしまい、非常に心配されたと思います。これは、関東の前医がアレルギーの適切な対応を取ってこなかったからだろうと思っています。
この点が「アンラッキー」です。
通常、食物アレルギーの誤食事故があると、抗ヒスタミン薬を処方して、「地元に帰って、かかりつけで調べてもらってね」と丸投げする小児科医も多いでしょうが、しばらくこちらにいると聞いていました。
その間に、当院で負荷試験をし、食べさせていくことにしました。今は関東ではコロナウィルスの影響で、多くの専門病院で負荷試験がストップしているようです。当院では、人数を絞り、慎重に実施しています。
さらに、現在生後9ヶ月。何ヶ月も待っていては、治療のタイミングを逸してしまいます。与えられた期間で、食べられるように方向づけすることは可能だと考えています。
この点は「ラッキー」ですよね?。
ということで、母からすれば、ジェットコースターの急降下のように、「どうしよう!?」と混乱したかと思いますが、何とか私の手で“急上昇”させたいと考えています。
そこは責任を持って当たらせていただこうと思っています。