昨日も3密を避けて、食物アレルギーの話をしてきました。
あまりにも多くの医師がアレルギー採血の結果を見ただけで、抗体が高いから除去という説明をしています。
例えば、卵白がクラス2だと、卵料理を食べられる確率は85%で、逆に食べられないというか、症状が誘発されてしまうのが15%ということです。
卵白がクラス2の人が100人いたとして、そのうちの食べられる85人を選び出すには、食べて症状が出るかどうかをみるしかありません。誰が食べられて、誰が食べられないかは、実際に食べさせてみるほかはないのです。
多くの医師が、15%もリスクがあるのなら、みんな除去しちゃいなよ的な判断をしている格好です。やはり専門家としては、注意して欲しい15人だけをピックアップしたいと考えます。
以前から新型コロナウィルスに関して、「PCR検査をもっとやらないと」と多くのコメンテーターが主張しているのは、ご覧になった方も多いことでしょう。
最近盛んに出てきているのは、「抗原検査」や「抗体検査」というキーワード。短時間で結果が判明するのは有り難いのですが、PCR検査に比べて、性能が落ちるとは言われています。
昨日は、早速このネタも使いました。食物アレルギーにおいても、抗体検査はそんなに当てにはできないということです。いや、とても参考にはなりますよ。ただ、それで食べられる、食べられないの決定はできないということでしょう。
多くの医師が、負荷試験を避けて、抗体検査のみで診断しようとしていますが、無理があるということが伝わったでしょうか?。