当院は、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーにチカラを入れています。
治療する場合、食物アレルギーも「ステロイド」を使うことがありますが、これは誤食時に内服という形で使用します。
一方、ぜんそくとアトピー性皮膚炎は普段から「ステロイド」を使用して治療を行います。ぜんそくは「吸入」、アトピーは「軟膏」という形で投与します。
ぜんそくは、軽いとオノンやシングレアというステロイドではない内服薬を用いますが、ある程度重いと、吸入ステロイドを使用します。
これは「長期管理薬」と言われる薬で、普段から連用して、文字通り、長期に渡って使用して、気管支の炎症を抑える目的で使います。アレルギー専門医はもちろん、非専門医であっても、入退院を繰り返す患者さんには処方されているケースもあります。
経験上も、しっかり使うと結構効果があります。入退院を繰り返した患者さんの入院が遠ざかったりします。どうでしょう、個人的には2週間も使えば、効果は実感できるという印象を持っています。
今度はアトピー性皮膚炎のステロイドの話ですが、だいぶ様相が異なります。
特に小児科医が、「数日塗ってよくなったら塗るのをやめて」とか「できるだけ薄く塗って」とか言います。アトピーは慢性の病気なので、中途半端な治療は厳禁です。ちょっと塗って、よくなって塗るのをやめると、すぐに悪化してしまいます。
にもかかわらず、医師はその塗り方を指導し続けます。先ほど、ぜんそくには吸入ステロイドを「長期管理薬」として使用すると言いました。アトピーの場合は「短期管理薬」??。
ぜんそくもアトピー性皮膚炎も、すぐに悪くなりやすい、慢性の経過を辿る病気です。ステロイドという強力な炎症を抑える薬を使って、いわば“病気を手なずける”ようにしたい訳です。
吸入ステロイドでぜんそくの治療をやっている小児科医が、アトピー性皮膚炎となると、ちょっと塗ってやめて…なんて感じで、おっかなびっくり治療しているのは、全国津々浦々繰り広げられていることです。
先ほどは“手なずける”という表現を使いましたが、“懲らしめる”でもいいでしょうね。「長期管理」ですから、長期に渡ってアトピー性皮膚炎の湿疹を“懲らしめ”、ぶり返しづらくする治療です。
こうしなければならないのに、数日塗ってやめて、悪化させて、また塗っての繰り返し。これではよくなるものも、よくなりません。
アトピー性皮膚炎のステロイド軟膏に関しても「長期管理薬」という記載にしたらいいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?。


