時々書いていますが、新型コロナウィルスの影響で、診療に大きな影を落としています。
具体的には、受診抑制が働いて、特に小児科が影響を受けています。多くの小児科医で収入が落ちているようです。
今回の非常事態宣言により、大打撃を受けている業界は、宿泊業、飲食業、アパレル系の3つだと聞いています。
ステイホームと言われ、旅行や外食、衣服を買いに行くこともままならず、この業界は大打撃でしょう。
医療については、健康を守るものなので、制限はされていなかったと思います。しかし、売り上げが激減しているようです。
子どもの病気は、風邪や胃腸炎などの急性疾患と、アレルギーやてんかんなど神経の病気、腎臓や心臓の病気を持ち、日頃から薬を飲まないといけない慢性的な疾患に分けられると思います。
子どもは、園や学校で感染症をもらうことが多く、ステイホームなので感染症が流行らず、急性疾患を中心に診ていた医院では、売り上げを大きく落としているようです。
当院は、アレルギーを多く診ているので、そこまで多くの影響を受けていないように思いますが、最近、新患が目立ちます。季節的にアトピー性皮膚炎とぜんそくの調子を崩しているお子さんが目立ちます。
すると、これまでかかっていた医師から乳児湿疹や乾燥肌、風邪などと“誤診”されている人が目立ちます。本来、アトピー性皮膚炎やぜんそくだと正しく診断され、症状を安定させるために適切に治療を継続されるべき患者さんが、いい加減な扱いを受けているのです。
実は、アレルギーの患者数がかなり多いので、医師によって見逃されているケースは多々あるように思います。それで「売り上げが落ちたから、支援金をください」というのはちょっと違う気がしています。もっとアレルギーに関心を持って診療していれば、そこまで売り上げは落ちないと思うのです。
日々真面目に診療し、お子さんのアレルギーという慢性疾患であっても「治したい」と思って日々取り組んでいます。支援金は、個人的には優先すべきところから配っていただきたいと思っています。