アレルギーは、抗原~抗体反応で説明されます。
最近、抗原や抗体という言葉をよく聞くのは、新型コロナウィルスの話でではないでしょうか?。新型コロナウィルスの診断法として、PCR検査の他に、抗原検査、抗体検査があるとされます。
PCR検査も100%正しいとは言い切れませんが、一番信頼性が高く、抗原検査、抗体検査は手軽だが、診断精度が落ちると言われています。
抗原や抗体が陽性だからと言って、診断を確定させてはいけないという意味です。よくワイドショーなどで取り上げているため、ご存知の方も多いと思われます。
食物アレルギーの中で、卵が原因としては最多なので、卵白の抗体が陽性だから、卵アレルギーがあると診断されるケースはかなりあると思います。
要するに、本当は卵アレルギーが確定だとは診断してはいけないのです。実際のところ、卵を食べて何ともない人もいるし、食べて症状の出る人もいます。私から言わせれば、食べさせ方でどうにでも変わってくると思っています。
抗体検査の結果を、真に受ける医師もいるし、慎重に見極めようとする医師もいることでしょう。
先日、こんな話を聞きました。検査をしてラテックスが陽性だったため、ある医師からラテックスアレルギーだと診断されたのだそうです。
医師からそう言われていても、この子の通う学校では、その診断に違和感を持っていたようです。この方は、ラテックスを触っても何も起きないからです。
ということは、いくら血液検査が陽性であったとしても、ラテックスアレルギーとは診断してはいけないケースだと思います。医師よりも、学校の先生の方がよく分かっていらっしゃるくらいです。
抗体検査は、参考にはなるが、結果を鵜呑みにしない。そういうことなんだろうと思っています。