昨日は、来客がありました。
スライドも70枚用意し、私の12年以上構築してきたノウハウを提供しようとしています。
最近は、ゲームの攻略本というものがあるそうで、事細かに攻略法を解説してくれるようです。さらに、YouTubeで、ゲームのその場面を解説してくれるサービスもあるようです。
一方、医学の世界は、その点ちょっと不親切です。この場でよく書いているガイドラインというのは、日本の第一人者がぜんそくやアトピー性皮膚炎の診断や治療、注意点について触れたものです。
しかし、真面目に取り組んでいると、ガイドラインに沿って治療しているつもりなのに、よくならない場合、どうしたらいいのか困ることって時々あると思います。しかし、ガイドラインにはそこまで丁寧に、事細かに攻略法が書いてある訳ではないのです。
ぜんそくで治療しているつもりなのに、ゼーゼーいいやすいとか、アトピー性皮膚炎でジクジクしており、薬を塗っても軽快しないとか、私はいろいろな場面に遭遇してきて、その都度対処を考えて、乗り切ってきました。
こういう場面で、さらなる高みを目指したい、というかいろんなパターンに対応したいと思う医師と、やることやっているんだから、仕方ないと考える医師もいます。
いろんな医師が、いろんな思惑で診療しているため、もし皆がほぼ完璧に治療して、症状を安定させたいと願っていれば、もう少し医師のやることが同じ方針に絞られるはずだと考えています。
アレルギーは慢性の経過をたどる病気であり、もうちょっとゲームの攻略本、YouTubeの解説のようにしてくれないと困る医者は結構いると思います。
ゲームも初級、中級、上級者といるように腕前というか、要求水準が人によっても異なります。アレルギー診療も、全く同じでしょうね。
多くの医師がゲームでいう上級者になって、いろんな状況に対処できるようになるには、まだまだ時間がかかるのだろうと思っています。