アレルギー採血の数値は、参考に過ぎないと言います。
先日、卵白がクラス5の患者さんに卵焼きで負荷試験を行いました。結果は、もちろん何も起きませんでした。この手の話、このホームページでは常識になっていると思います(笑)。
数字は、当てにならないかというと、そうではありません。クラスの数値が大きければ大きい程、アレルギー症状が誘発される可能性が高まります。
じゃあ、クラス5なのに卵焼きの負荷試験なんて、無謀じゃないの?という声も聞こえてきそうです。
当院は、無謀なことなんてやっていません。用意周到にやっているつもりです。
まず、印象として、数値は卵や小麦に関してはあまり参考にならず、食べさせていけば、いいペースで食べられるようになることが多いこと。もちろん、重症化してしまえば、難しいケースもあります。
当てはまらないのは、牛乳でしょうか。やはり数値が高いとそれに比例して摂取できない確率が高まります。
あとは、何と言っても、少ない量から確実に摂らせていき、安定して食べられるようにしておくことでしょうか。こうやって下地をしっかり作っていくと、いきなり卵焼きでは症状が誘発されますが、加工品から食べさせていけば、徐々に食べられるようになることが多い気がします。
ということで、負荷試験が無謀かどうかは、食材や、食べさせ方の影響が大きいのだろうと考えています。