小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

くみしやすい
2020年07月08日 更新

食物アレルギーの治療のキモって何でしょうか?。

アトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こして、食物アレルギーを発症しやすいので、まずは皮膚治療が大切です。

そして、「早期」から食べさせていくこと。早期のところに括弧をつけた理由ですが、逆に早期じゃない場合って、どんなケースでしょうか?。

卵アレルギーなら、卵を食べてアレルギー症状を起こしてしまうことだと思います。軽ければまだしも、アナフィラキシー なんて起こした日には最悪です。

なぜなら、多くの人が卵を怖がって食べなくなるからです。これは、言い方は悪いですが、もはや手遅れの領域に入ってきていると思います。卵アレルギーがあるとは全く思ってもみなかったところで、起きてしまうのは、恐怖でしかありません。まさに後手後手です。

一方、「早期」というのは、食物アレルギーを心配して、先に手を打つことを意味しています。後手後手とは、真逆の状態にあります。

ということは、食べてアレルギー症状を起こしている訳でもなく、卵アレルギーなら卵に対して恐怖心も抱いていない状況です。この時点で、アレルギー症状を起こさせないように、少しずつ食べさせていったらどうでしょうか?。

怖くもないし、無理もしないので、自信を失う必要もありません。食物負荷試験を上手に実施して、自信を深めていってもらうということでしょう。

多くの食物アレルギーの患者さんが、アレルギー症状を起こす前に、こういうことができていたなら、食物アレルギーはくみしやすい病気だと思うのですが…。