食物アレルギーの治療のキモって何でしょうか?。
アトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こして、食物アレルギーを発症しやすいので、まずは皮膚治療が大切です。
そして、「早期」から食べさせていくこと。早期のところに括弧をつけた理由ですが、逆に早期じゃない場合って、どんなケースでしょうか?。
卵アレルギーなら、卵を食べてアレルギー症状を起こしてしまうことだと思います。軽ければまだしも、アナフィラキシー なんて起こした日には最悪です。
なぜなら、多くの人が卵を怖がって食べなくなるからです。これは、言い方は悪いですが、もはや手遅れの領域に入ってきていると思います。卵アレルギーがあるとは全く思ってもみなかったところで、起きてしまうのは、恐怖でしかありません。まさに後手後手です。
一方、「早期」というのは、食物アレルギーを心配して、先に手を打つことを意味しています。後手後手とは、真逆の状態にあります。
ということは、食べてアレルギー症状を起こしている訳でもなく、卵アレルギーなら卵に対して恐怖心も抱いていない状況です。この時点で、アレルギー症状を起こさせないように、少しずつ食べさせていったらどうでしょうか?。
怖くもないし、無理もしないので、自信を失う必要もありません。食物負荷試験を上手に実施して、自信を深めていってもらうということでしょう。
多くの食物アレルギーの患者さんが、アレルギー症状を起こす前に、こういうことができていたなら、食物アレルギーはくみしやすい病気だと思うのですが…。