小児科 すこやかアレルギークリニック

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究極の〇〇
2020年07月15日 更新

当院は、生後1、2ヶ月の赤ちゃんが湿疹で受診されることが多いと思います。

だいたい上のお子さんが、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーがあってご苦労されているので、次のお子さんが生まれ、心配なことがあると早期に受診してくださるのでしょう。

これくらい受診が早いと、湿疹もアトピー性皮膚炎かどうか、判断が難しいことがあります。

先日、生後2ヶ月の赤ちゃんが同様な感じで受診されています。必要だと考えれば、アレルギー採血をさせていただくこともあります。

結果は、何と卵白がクラス2でした。生後2ヶ月で卵白が陽性化することはかなり珍しいのですが、逆に湿疹の程度が重いと、こういうことがあってもおかしくはありません。私は診察の上で、アトピー性皮膚炎と診断しています。

生後2ヶ月で、湿疹も極めて重いわけではなかったので、多くの医師が「はい、乳児湿疹ですね」と診断するところです。当然、アレルギー採血を行うこともなかったでしょう。となるご、卵が上がっていたことは、親御さんも認識しなかったことになります。

当院のこだわりで、アトピー性皮膚炎と卵アレルギーの早期発見が可能だったわけです。当然、ステロイド軟膏をしっかりと塗って、皮膚を安定させていく方針をお伝えしました。そして6ヶ月以降に、卵の負荷試験を行おうと説明しています。

生後2ヶ月の時点で、アトピーと食物アレルギーを攻略しようと作戦を立てているのです。今日のタイトルは、「究極の患者教育」のつもりでした。

0歳から治療すると、アトピー性皮膚炎も食物アレルギーもだいたい治るという印象を思っています。通常は、乳児湿疹などと言われ、過小治療を繰り返され、自宅で卵を食べさせた際、蕁麻疹が広がり、慌てて受診されることが多いのです。

全国各地で、「究極の患者教育」が広まるといいなと思っています。