アトピー性皮膚炎を放置するとどうなるでしょうか?。
治療もせずに、掻いて悪化し、悪化しては掻くことを繰り返すと、「苔癬化」といって、治療の難しい状況に陥ってしまいます。“象さんの皮膚”のような感じですね。
画像をご覧ください。10代のアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚です。
これって、治療可能でしょうか?。
しまった!。もう下に答えが載っていましたね(汗)。治療は可能で、治療を開始し、翌月受診されたときの手の状態です。
上の状態では、痒すぎて、物事に集中なんてできないでしょう。こういう場合、強めのステロイド軟膏を使用します。いや、“強め”ではなくて“最強”のステロイドです。
「そんな怖い薬を使ってもいいの?」と思われるかもしれません。怖いですか?。下の画像のように、皮膚は柔らかく、女性らしい手になりました。痒みも激減しています。
ようやく日常を取り戻し始めたと言えるのではないでしょうか?。
“強め”のステロイドには、ここまでのパワーはありません。手ごわい苔癬化には、生ぬるい対応では歯が立ちません。ここぞとばかりに、“最強”のステロイド軟膏を使用します。
多分、“最強”でなければ、ここまで持っていくことはできなかっただろうと思っています。
