昨日も、水曜午後の休診を活用して、院外活動に費やしました。
8年前になりますが、東京調布市で起きた牛乳アレルギーの誤食死亡事故により、園や学校での誤食時にいかに適切に対応できるかを目的として、研修会が行われるようになりました。
食物アレルギーは、原因食品を食べることで、アレルギー症状を起こしてしまいますので、食べないことが基本になります。要は、園や学校では「除去」が必要になります。
ただ、食物アレルギーの有無は、基本的に保護者からの「申請」が元になっています。
食物依存性運動誘発アナフィラキシー は、ある日突然発症してしまいます。ご存知のように、小麦や甲殻類を食べて、昼休みや5限の体育で走り回ることで、「食べること」と「運動すること」の組み合わせにより、アナフィラキシー を発症します。
これは、今まで大丈夫でも、突然発症することも多く、防ぎようがないとされます。全国各地で研修会が開催されているのは、こういうことに備えて、冷静に対応できるようにという意味合いもあるだろうと考えています。
ただ、卵を食べるとじんましんが出るとか、牛乳を飲むと呼吸困難になるといったことは、事前に分かっていることですし、園、学校では除去をしましょうという取り決めになっています。
これは、保護者が事前に「申請」することで、園・学校では除去をしてくれることになっています。間違って配膳してしまい、「誤食」を起こしてしまうことも有り得ますが、関係者の努力により、かなりの確率で誤食は避けられているように感じています。
関係者の日頃からの努力の賜物と考えています。後日、続きに触れたいと思っています。