小児科 すこやかアレルギークリニック

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ずっと重い
2020年09月12日 更新

卵白がクラス4の患者さんがいました。

先日、卵焼きで負荷試験をし、1個を無事に完食しています。

「クラス4なのに無茶して〜」なんて思われるかもしれません。私には確信がありました。卵焼きを無事に1個食べられるだろうと。

それは何故か?。普段からカステラなどの加工品を食べさせていたから。

要するに、この日の負荷試験を成功させるために、下準備を進めていたのです。一方、準備も何もなく、負荷試験を決行していたらどうなったか?。多分、アレルギー症状が誘発されていたのではないでしょうか?。

食物アレルギーは、抗体価のみで語られることが多く、数字が高ければ「除去」と指導されがちです。もっと重要なことがあるにも関わらずです。

それは、日頃からの摂取状況です。

自転車に例えることができるかもしれません。日頃から自転車に乗る練習をしているので、本番で自転車を転ばずに乗れる可能性が高いのです。普段、何も練習していない人が、ぶっつけ本番で乗ろうとしても、乗れないのは当たり前ですよね?。

数日前も、卵白クラス5の患者さんに卵の負荷試験をやりました。当院では、抗体の数値より、日頃からの練習状況を重視しています。重きを置く、比重は「抗体価」よりも「日頃の摂取状況」の方がずっと重いです。

負荷試験をやっている現場の人間がこういう感覚を持っているのに、そうでない医師が抗体価の数値で判断している。

おかしな話だと思いませんか?。