昨日の続きます。
ちなみに、生後1ヶ月からアトピー性皮膚炎が始まっており、中途半端なステロイド軟膏の使用はやってはいけません。1ヶ月以降に湿疹をダラダラのさばらせていると、経皮感作を受けやすいのです。もしかしたら、ガッツリと治療して、湿疹を出ないようにしていると、卵白がクラス3になることを阻止できたかもしれません。
軟膏は湿疹のあるところに、“薄く、狭く”塗るように指導されていることが多いのですが、全く逆です。“厚く、広く”です。ティッシュペーパーが張り付いてはがれない程度にベッタリと塗り続け、振り返そうとする湿疹を根こそぎブロックするという感じでしょうか。
ちなみに、現在8ヶ月か9ヶ月だったかな。卵も負荷試験を行い、食べられる量を設定してあげないといけません。決して症状の出るギリギリまで食べる必要はありません。「気持ち食べる」ってな感じです。
前医からは卵しか調べられていませんでしたが、他のものも陽性を示していることがあります。意外とピーナッツだったり、甲殻類だったりが上がっていることもあります。
時間をかけて説明しましたが、多分、その医師よりは親御さんの方が既に赤ちゃんの病態をキチンと把握し、どう対応すればいいのか、お分かりのはずです。
この分野は、急展開でいろいろなことが分かってきており、ベストは生後1ヶ月の湿疹が出た際に、当院を受診してくれることだったと思います。
7、8ヶ月もタイムロスしたことになると思います。この程度の時間ならまだ十分リカバリーできると思います。いや、リカバリーしないといけません。
「全て忘れて」なんて言わなくていい世の中になって欲しいと思っています。