小児科 すこやかアレルギークリニック

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クラス6
2020年09月24日 更新

卵白がクラス6の場合、どうするのがいいのか?。

学会の示すプロバビリティカーブでは、100%症状が誘発されてしまうとされます。

先日、当院で卵白がクラス6のお子さんがどうなっているのか気になって、調べてみました。

一般的には、クラス6だと「食べてはいけない」と指導されるのが普通でしょうが、当院では多分「除去」とは言っていないし、本当にそうなっているのか、調べてみるしかないと思いました。

開院から、誰一人として「除去」とは言っていませんでした。負荷試験を実施しています。その結果、それなりに食べられるようになっていました。

その前に、RASTスコアはどうなったか?。

学会は、クラス6だとリスクが高いので、除去を続けて、スコアが低下してきたら、食べられる確率が上がるので、その時点で負荷試験を検討しましょうという考え方をしているように思います。

いえ、私は逆だと考えています。食べさせた方が、クラス6という数値が低下すると考えています。

私の悪いクセで、検査の数値なんて大して気にしていないので、クラス6のままで再検査していないケースも結構ありました。なので、再検したケースのみでの提示となります。

一番多かったのは、クラス4に低下していました。次はクラス5。その次はクラス6のままという人もいました。クラス2や3まで低下した人もいました。

採血のタイミングにもよると思います。多分、食べ続けていると、軒並み低下してくるはずだと考えています。

採血のタイミングが一定ではないし、していなかったりするので、何とも言えませんが、でも採血させていただいたケースにおいては、83%がクラス5以下に低下していました。

卵に限らず、クラス6という数値は低下もせず、一生食べられないと思っている人もいるかもしれませんが、そうでもないと考えていただけると有り難いと思っています。