学会の準備をしています。
当院では、卵に関しては「卵クッキー」、「カステラ」、「卵料理」の順に負荷試験をし、徐々にランクアップしています。
過去に卵を食べて症状が出た、もしくは卵白の抗体価が高いというお子さんに負荷試験をやると、卵クッキー、カステラでは症状が出る人は少数です。諦めずに食べられる範囲で食べていると、全員が食べられなかったはずの卵クッキー、カステラを食べられるようになっていました。
最終的に卵料理に挑戦するのですが、こうやって段階的に食べさせていくと、強い症状を起こすことはほとんどなくなります。残念ながら、一部の患者さんが軽い症状が出てしまいます。
その患者さんの年齢に注目してみると、負荷試験を行った年齢が高いと、症状が誘発される割合が多くなるようです。
1歳、2歳、3歳、4歳以降で見てみると、3歳や4歳以降で目立ちます。
ということは、除去する期間が長いということでしょうか?。当院を来院するタイミングが遅かった人が多いようです。
抗体価が高いから、過去にアレルギー症状を起こしたから除去していたということなのでしょうが、このように除去していると治りにくいのかなと感じています。
前回も触れましたが、“安易な除去”が「食物アレルギーの敵」であると思わずにはいられません。