小児科 すこやかアレルギークリニック

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受診の理由
2020年10月05日 更新

生後1、2ヶ月で“湿疹”で受診される患者さんが結構いらっしゃいます。

受診の理由は、大きく分けて2つあります。6割を占めたのが、「兄弟にアレルギーがあるから」でした。

よくあるのが、上の子がアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあり、当院で軟膏治療や食物負荷試験を受けていて、その経験を活かして、なるべく早く専門医から診てもらいたいというものです。

私もこういうケース、大好きです。何故なら、早期発見、早期治療ができるから。親御さんも早く見つけて治して欲しいと考え、私も早期のこじれる前に手を打っておきたいと考えており、双方の思惑が一致しています。

親御さんも、上の子でご苦労されており、同じ轍は踏むまいと考えているようです。アレルギーの経過は、早期の介入で大きく変えられると考えています。私も、そこに生き甲斐を感じています。

今の兄弟にアレルギーがあるというのが、6割を占めていました。残りは4割は何でしょうか?。

それは、「第一子で、何も分からず心配である」ということでした。中には、既に医師から診察を受けている人もいます。

どういうことかと言うと、1ヶ月検診で、湿疹を指摘され、軟膏が処方されているケースもあります。塗っても徐々に悪化してくると、不安を感じて受診されるケースもかなり多いように感じています。

まあ、“乳児湿疹”などと軽くみられ、弱い軟膏しか処方されないと、悪化してしまうことはよくある話です。ちゃんとアトピーならアトピー性皮膚炎であると診断し、難治の湿疹に打ち勝つような治療を施さなければなりません。

本当に湿疹が軽くて、当院を受診されていない人もいるのでしょうが、中途半端な治療では、皮膚症状を抑えることは難しいことでしょう。

他にも受診の理由があるのかもしれませんが、多分多くの場合は、これに二分されているものと思われます。