今日は、鶏卵アレルギー発症予防の最後、つまり5番目の件です。
「すでに鶏卵アレルギーの発症が疑われる状況では、鶏卵摂取を促すのは危険なので、ガイドラインに準ずる」、こう書かれています。
私は、早期の食物アレルギーを診るのが大好きです。その患者さんの食物アレルギーの歴史を変えることができるからです。
つまり、当院にかからずに、除去されたりして、食物アレルギーと付き合っていかなければならない状況に陥るはずが、当院で早期に手を打つことで、食物アレルギーを“なかったことにできる”からです。
医師として、こんな喜ばしいことってありますか?。
インフルエンザは毎年冬に流行します。かからないように、ワクチンを打ちますが、それでもかかってしまうことはあります。しかも、毎年インフルエンザにかかる可能性はあります。
食物アレルギーの場合は、卵なら一生、卵を除去する心配がなくなるのです。
卵アレルギーの発症が疑われるなら、ガイドラインに準ずるということですが、食べて症状が出たのなら、向こう1年は除去というのが、ガイドラインの方針です。そう理解する医師が多いのが現状だろうと思ってイアmす。
これに関しては、反対です。食物アレルギーに除去が一番良くないと思っているから。ガイドラインに準じていては、治すべきタイミングで、治るのが遅れる可能性があると考えています。
私なら、「鶏卵アレルギーの発症が疑われる状況で、ガイドラインに準ずる」ということにはせず、「積極的に負荷試験を行い、症状を起こさないように食べ続け、寛解を目指す」とするでしょうか。