最近は、冬に向かって季節の変わり目であり、ぜんそくが悪化することが多いようです。
日本の誇るものとして、アレルギーに関しては「アレルギーマーチ」という概念があります。
これは、生まれて間もなく「アトピー性皮膚炎」、「食物アレルギー」、「ぜんそく」、「アレルギー性鼻炎」とアレルギーの病気が見られるようになる発症様式を指します。
注意深く観察していると、多くの患者さんに見られる現象のようです。多分、従来から言われている以上に、アレルギーは合併率が高いと思っています。
冒頭に言ったように、最近はぜんそくが調子が悪く、咳が止まらないと当院を初診する患者さんが時々いらっしゃいます。診察をした際、皮膚も注意深く診ると、「アトピーもありそうだ」と感じることがよくあります。
一方、痒い湿疹が良くならないということで、当院を初診される患者さんもいます。診察すると、アトピー性皮膚炎が見逃されているようです。
そういう患者さんには、「アレルギーマーチ」が心配で、咳について聞いてみると、ぜんそくが見逃されていることが結構あります。
「アレルギーマーチ」という観点で患者さんを診ると、アレルギーは見逃しづらいように感じています。