学会の準備をしています。
今回は、皮膚科関係の学会なので、卵や乳を早期から食べさせると治りやすいという話をしても、あまり関心は持ってもらえないのではないかと思います。
やはり、皮膚のことを絡めていかないと!(笑)。
卵アレルギーが確定、もしくは可能性が高いため、0歳で卵の負荷試験を行った乳児を対象として、湿疹がある、もしくはあったかどうかという視点でアプローチすることにしました。
例えば、生後10ヶ月頃に受診された場合、乳児期早期には湿疹があったものの、10ヶ月頃にはかなり落ち着いていて、湿疹が指摘できないこともあります。
その場合は、乳児期前半に湿疹があって、皮膚科かにかかったとか、乳児健診の際に湿疹を指摘されたとか、はたまた様子を見ていたとかを思い出してもらうようにしています。
そうすると、95%以上に湿疹の存在を指摘することができました。個人的には、軽いものから重いものまで、アトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こし、卵アレルギーにつながると考えていますので、100%合併していて欲しかったのですが、ごくごく一部の例で指摘はできませんでした。
もしかしたら、親も見逃すほどの軽微な湿疹があったのかもしれません。わずかな湿疹でも経皮感作を起こすの?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。答えはイエスです。
アトピー性皮膚炎はピンからキリまでありますので、軽微なものだと食物アレルギーは起こしづらいですが、起こさないわけではないというのが、私の考えです。