小児科 すこやかアレルギークリニック

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2020年12月14日 更新

週末も学会の準備でした。

土曜は、午前中の診療のみで半日休みのはずですが、10月からインフルエンザの予防接種外来を特別に設けています。夕方くらいまでかかるので、平日と同じくらい疲れます(汗)。

それと、今週は天気の週間予報を見ると、雪マークが続いています。大雪という予想も…。冬タイヤに交換しないといけません。

一応クルマ好きなので、自分で交換しています。よくタイヤ屋さんでタイヤのボルトを締める作業で「ガガガッ、ガガガッ」ってやっていますよね?。エアーツールを使っているのですが、うちにも簡易版があるため、ジャッキアップして、「ガガガッ、ガガガッ」ってやっています(笑)。雨の中、作業したので、寒いし、疲れるし…。

少し休んでから、学会の準備です。

卵アレルギーについて検討していますが、0歳で卵を食べて、アレルギー反応を起こした患者さんを集計します。大抵、他の小児科にかかっていても、食物アレルギーの症状を見られると、当院を受診されることが多いのですが、受診のタイミングは5から11ヶ月でした。

その平均は、8ヶ月でした。離乳食が進んでいて、卵アレルギーがあるとは知らずに、卵を食べてさせて、症状が出ているので、それくらいのタイミングになるのだと考えています。

一方、“湿疹”が心配で受診され、アレルギー採血の中で、卵に反応が出ていると気づくこともあります。初診時の採血で、卵がクラス2以上の陽性ということもありますが、平均で6ヶ月でした。

必要があって2度目の採血で陽性(1回目は陰性)と判明することがあります。この卵が陽性化した月齢を分析してみると、やはり6ヶ月でした。ということは、“湿疹”があると、生後6ヶ月には卵アレルギーの発症準備が済んでいることが多いとなりませんかね?。

そんな中、6ヶ月から卵黄を食べさせ始め、7、8ヶ月頃に卵白を与え始めて、いきなり卵アレルギーの症状を起こしているようにみえます。

生まれてまもなく“湿疹”のある赤ちゃんは、離乳食開始前にアレルギー採血をした方がいいと思うのです。

多くは、“湿疹”を「乳児湿疹」などと診断されているため、医師も親御さんもアレルギーがあるなんてつゆ知らず…って感じだろうと思います。

食物アレルギーで恐怖を味わいたくない、もしくは安心して離乳食を進めていきたいと考える親御さんは、早めに対応した方がいいし、こうやって先を読めることを知っていただきたいと思っています。