29日から1月3日までお休みをいただきます。
今年は、新型コロナウィルスの影響をもろに受けた1年でした。受診控えもあり、全国の小児科が苦労しっぱなしだったと思います。
当院も影響はありました。でも、アレルギーにチカラを入れていることもあり、そこまで大きな影響ではなかったかなとも思っています。
今年は、“アレルギーが少しは見えてきた”1年だったように思います。
当院は、開院時から「どうしたらアレルギーは治すことができるのか?」という命題に取り組んできたつもりです。医学が進んだ現在であっても、慢性疾患はそう簡単には治ることは期待できません。
症状を抑え続ければ、悪化しにくくなるということは言えるだろうと思います。ぜんそくとアトピー性皮膚炎は、まさにそのまんま。ぜんそく発作を起こさない状態と続ける、アトピー性皮膚炎は湿疹のない状態をひたすらに続ける、それが最大のポイントだろうと思っています。
食物アレルギーについては、症状を起こさないだけの量を食べ続けることで、もっと食べられるようになると考えています。この3つの病気に共通点を見つけるとすると、“いい状態”を続けることということでしょうか。
これにより、ぜんそくは発作を遠ざけ、湿疹は出にくいクセがついていき、食物アレルギーは食べられるクセがつくように感じています。せめて数ヶ月は維持しなければならないと思われます。
これを続けるには、医師が症状を安定させるだけの「引き出し」を多く持つことと、親御さんがキチンと理解して治療を続けることも大切だろうと思います。医者も保護者も諦めてはいけないということです。
来年は、もっと「引き出し」を多く持ち、親御さんの理解を深めていきたいと考えています。