当院は、幅の広い診療ができていると思っています。

どういうことかと言いますと、有名な専門病院は、重症な患者さんが多く、いくら日本の第一人者にかかっても、なかなか治らないような患者さんを診ている割合が多いのだろうと思います。

一方、開業医は軽い患者さんがかかることが多く、重症化するにつれて、対応できなくなり、親御さんは専門的な医療を求めて、専門病院に通うようになるのだろうと思います。

開業医は、発症したてのアレルギー疾患を診ることが多いのでしょうが、症状が軽いとつい見逃してしまうことも多いのだろうと思います。

当院は、幸い発症したての患者さんも多く、重症化した患者さんも診ています。つまり、アレルギーの診療をする上で、ベストなポジションに位置しているのだろうと思っています。

そんな中で診療を続けてきて分かったことは、重症化するとかなり治りづらくなるので、軽症なうちに治療してしまうことがとても大事であることです。

早ければ早いほど、治療効果が高いと感じています。ベストは、発症したての状態から介入することだと思っています。

これは、日本の第一人者にはできないことであり、ある意味、当院の強みでもある訳です。

そこで分かったことをまとめて学会で発表することは、非常に有意義だと思っています。それが有効なことであると分かれば、多くの開業医にしかできないことであり、多くの開業の先生に知ってもらいたいと思っています。

残念ながら、開業医はその重要性を認識していないことが多く、自分の現在のやり方を変えようとも思っていない訳です。そこを認識した者がアレルギーに関して地域に貢献できるのだろうと思います。

できれば、開業医にそれを知ってもらうきっかけを作りたい感じています。そう簡単なことではありません。