先日、中学生のお子さんに牛乳の負荷試験をしました。
この年代ですと、治っている人はとうの昔に治っているし、治っていない人は少量でアレルギー症状が誘発されます。
ということは、後者という訳です。なんと、負荷した量は牛乳200mlでした。最初に150ml負荷し、最後に50mlの合計200ml飲ませています。
結果は、何も症状は見られませんでした。では、この患者さんは治ったのか?。
それは難しい問題だと思います。特に、この年代は運動欲求が強いです。牛乳アレルギーの場合、負荷試験で200ml飲めたというばかりでなく、運動の影響を受けやすいため、飲んで運動したらアナフィラキシーが誘発されたなんて話はよくあることです。
ですから、今回合計で200ml飲めて、それは喜ばしいことなのですが、「治ったかどうか」と言われると、「まだ分からない」というのが答えなのだろうと思います。
それと、この年代になると、拒否権を発動できます。つまり、本人が拒否することもできる訳です。
小さい頃から負荷試験は行なっていたため、摂ることにそこまでの抵抗はなかったのかもしれません。でも、本当は好きではなさそう…。
でも、本人の頑張りはすごいと思っています。