小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

何をやっているのか
2021年01月20日 更新

ここずっとそうですが、食物負荷試験といえば、0歳、1歳が多くなっています。

食物アレルギー攻略の最大のポイントは、「いかに低年齢から食べさせるか」ということだろうと確信しています。

アレルギーの体質もなく、食物アレルギーのエピソードもなければ、家で少しずつ食べていけばいいのでしょうが、食べ物を食べてアレルギー症状があったり、卵やミルクの抗体価が高ければ、自宅で食べさせるのはリスクを伴いますから、医師の目の前で負荷試験をやる必要があると思います。

食物アレルギーで頻度の高い卵、乳、小麦は、3大アレルゲンとされます。これらは0歳で食べ始めることがほとんどなので、食物アレルギーがあれば、症状が出てしまいます。

その場合、多くは慌ててかかりつけを受診して、採血で卵や乳が陽性となっていて、食物アレルギーと診断され、除去生活が始まることになります。

大抵は、専門医ではないため、1年除去とか、しばらくの間除去とか言われることが多いと思います。

問診してみると、「初めて食べさせました」と言われることもありますが、「家で食べさせていました。今回は少し多めに食べさせました」と言われることもあります。

後者の場合、多めに食べさせたから症状が出たのであって、以前食べて何ともなかった量であれば、問題なく食べられるはずです。

それを多くの医師が「一切食べてはいけない」なんて言うものですから、不毛の除去が始まってしまう訳です。しかもその食べ物に対して、恐怖心が日々増していくこともあります。

当院では、負荷試験をやって、少量が食べられることを確認する負荷試験を行っています。食べられるものを「食べるな」と指導されてしまうのです。ホント、何をやっているのかと思ってしまいます。

食物アレルギーの対応は、「必要最小限の除去」が大前提になっています。食べていたもの、何ともなかったものを除去してしまっている“不自然さ”に是非とも気づいていただきたいと思っています。