小児科 すこやかアレルギークリニック

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それ以上に大切なこと
2021年01月28日 更新

昨日、ある小学校に出掛けてきました。

私の診ている重症な牛乳アレルギーの患者さんが、この春小学校に上がるのです。もちろん、エピペンは所持していますし、ちょっとの気の緩みから誤食なんてしてしまえば、アナフィラキシーショックを起こしてしまうことでしょう。

患者さんを守るためには、どれだけ重症かを知っていただくのが一番と考えました。

ちなみに、救急車騒動は3回あり、どれも記憶に残っています。ひとつは、喉頭浮腫。喉の奥が腫れて、息ができなくなる危険な状態です。

二つ目は、原材料表示を見て乳が入っていないことを確認して食べさせたら、呼吸困難をきたしました。店側のミスで、実は乳が入っていたのです。

三つ目は、食品の仕様変更です。乳が入っておらず、これまでよく食べていたのですが、ある時、アナフィラキシーを起こしてしまいました。ある時を境に乳を含有させていたのです。これは表示があり、母の確認ミスでした。

こんな患者さんに調布の事故のようにチーズという、乳が濃縮されたものを誤食させてしまえば、とんでもないことが起こることでしょう。

摂れるかなという量は、牛乳換算で0.01mlくらいでしょうか。これは1滴の4分の1程度です。

食べる努力はしていますが、なかなか難しい。こういう重症な患者さんに対し、私のできることは、引き続き食べる努力をすることと、園や学校に出向き、この程度の量でアナフィラキシーを起こしてしまうと説明して、ミスのない園、学校生活を送ってもらうこと。ちなみに、もう卒園ですが、園にも出向いています。

本来、重症な患者さんを守るために、主治医が園や学校に直接出向くべきだろうと考えています。新型コロナでしづらいかもしれませんが、これはそれ以上に大切なことだろうと思っています。