多くの人にとって、新型コロナウィルスのせいで、気分の晴れない日が続いていると思います。

私が驚いていることは、今年はインフルエンザの患者さんがまったくいないこと。

例年なら、1月から2月にかけてがインフルエンザのピークとなります。ところが当院では0です。

新型コロナウィルス対策として、マスクに手洗い、うがいといった感染対策が影響しているのは間違いないところだろうと思います。

例えば、まもなく始まるというワクチンですが、かなり有効性が高いようです。私も期待しているところです。

仮にワクチンが功を奏して、コロナがかなり下火となり、我々のこれまでの日常を取り戻してこられたとします。しかし、今回の経験を踏まえて、多くの人々が感染症を心配し、マスク、手洗い、うがいを徹底する日々は続くものと予想しています。

新型コロナの影響で、多くの小児科クリニックが“商売あがったり”になっていると言います。先ほど述べたように、多くの親御さんが引き続き感染対策を行えば、感染症も大して流行らないという状況が続くという予想も立つ訳です。

となると、経営的に厳しいクリニックが廃業するなんてことが起こるかもしれません。「それだと困る」という親御さんもいるでしょうが、感染症など困った症状がなければ、小児科には大して用はないので、受診することも少なくなることでしょう。

クリニックを経営する小児科医は、今後を考えて行動していかないと、より大変さが増すものと思われます。