小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

必要最小限の…
2021年02月02日 更新

食物アレルギーは、多く食べると症状が出て、少なく食べても何ともないということがよくあります。

先日、食後にアレルギー症状があり、相談を受けたお子さんがいました。

聞けば、焼きタラコを初めて食べたと言います。魚卵はアレルギーを起こすことがありますが、圧倒的にイクラが多いようです。

イクラは生で食べ、タラコは焼いて食べることが多いので、そういうことも関係していると思われます。

ですので、「本当にタラコが原因なの?」と思っていました。ここで、やるべきはアレルギー採血です。客観的な証拠をつかむ必要があります。

すると、タラコが陽性。やはり、タラコアレルギーのようです。当院では、結構珍しいパターンです。

学会は、食べて症状が出たら、向こう1年は除去だと言いますが、私はそれは正しくないと考えています。何故なら、学会の言うもう一つの方針である、「必要最小限の除去」と矛盾してしまうから。

今回、焼きタラコを多く食べてしまったから、症状が出てしまったのだろうと考えています。

ということで、負荷試験をやりました。案の定、少量なら問題なく食べられました。やはり、食物アレルギーは「いき値」という症状を起こすボーダーラインで考えるべきだと思います。

これで一応、「必要最小限の除去」という方針に従えたのだと考えています。