小児科 すこやかアレルギークリニック

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かなり難しい
2021年02月08日 更新

アトピー性皮膚炎の湿疹から食べ物の刺激が入り、食物アレルギーを発症することが分かってきました。

少し前に、一見してアトピー性皮膚炎のある3ヶ月児が当院を初診されました。

この時点で採血させていただくと、TARCというアトピー性皮膚炎の症状を表す項目が8000以上ありました。この時点で、卵白はクラス0。

ガッツリとアトピー性皮膚炎の治療をすることで、卵の感作を進行させないつもりでした。もしかしたら皮膚治療で、食物アレルギーを発症するはずだったお子さんを、発症させないように運命を変えることができると考えています。

治療させていただき、頃合いを見て再検させていただこうと思っていました。具体的には、ちょうど2ヶ月後ですから、生後5ヶ月に入った時点で、TARCは400ほどまで低下していました。ここまで低下するのは、親御さんの頑張り以外の何者でもありません。

卵がクラス0のままなら、よかったのですが、何と、なな何と、卵白はクラス4まで急上昇していました。

残念ですが、こんなことはあっても不思議ではありません。これくらい卵アレルギーは避けられないものなのです。

当院を受診する前に卵の数値が上がることが予定されていたのだろうと思います。仮に卵が陽性になっても、早期から食べさせていけば、治る可能性も十分あります。

2段構えでいけば、食物アレルギーはだいたい予防できると考えています。まったく慌てる必要はありません。