2月は、食物アレルギーの診断書の提出を求められる時期です。
私の目標は、診断書を提出しないことです。卵、乳、小麦などは低年齢から食べさせていくと、治ることが多いようです。
その辺を患者指導しているので、「負荷試験をしたい」と言って受診される方も結構います。日々、積極的に食べていると、数ヶ月単位でスイスイ食べられるようになるため、数回の負荷試験後には卵、乳、小麦が除去解除になることが多いのです。
そうなればこっちのもの。食物アレルギーの診断書は不要になります。そういう時は「よっしゃー」と心の中でガッツポーズをすることが多いです(笑)。
そうならない場合もあります。それは、1年に1回食物アレルギーの診断書のためだけに受診され、食べさせる努力をするでもなく、診断書を書いてもらえばそれでいいという感じの親御さん。
「食べた方が有利」ということを伝えても、除去に慣れてしまったのか、「食べたがりませんから」と言われたりします。
確かに、食物アレルギーはまだ分からないことも多く、除去して治ることもあるかもしれません。ただ、除去を続ければ、怖がって食べなくなることが多く、そのまま食べずにうやむやになることも多いと思います。
個人的には、早い段階で少しでも食べる努力はすべきだと考えています。“除去に安心してしまう”親御さんも一部おり、この辺が課題なんだろうと思っています。