小児科 すこやかアレルギークリニック

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極めて重症の場合
2021年03月25日 更新

食物アレルギーは、軽いものから重いものまであります。

軽いものは、食べていれば治るという感じだと思います。一方、極めて重い場合は、ちょっとさえも食べられないので、治る方向に持っていけない訳です。

食物アレルギーの理想は、治ること。これに関して、誰も異存はないと思います。人間は生きるために食べなければなりません。となると、重症な患者さんは、食べるたびに危険を伴うことになります。

そのお子さんが、保育園に通っている限りは、園で事故が起こる可能性が高いし、その子が小学校に上がれば、今度は小学校で事故が起きる可能性が高まります。

昨日の水曜午後の休診の時間に合わせて、この春、私の診ている重症な牛乳アレルギーのお子さんが通うようになる小学校に、病状説明に行ってきました。

この子は誤食があれば、アナフィラキシー を起こす可能性が高いと考えており、「この子の重症さを知って欲しい」と考えたのです。学校側も、全職員に周知徹底したいという考えが一致したのです。

私はこういう活動は、結構大事なんじゃないかと考えています。今度は、乳ではなく小麦アレルギーが重症なお子さんの通う学校に説明に行く予定です。

メリハリのついた食物アレルギー対策って、全国に広がって欲しいのですが、なかなか難しいようです。