せっかく卵、乳、小麦を食べられるようになり、これで任務完了と思いきや、ゴマアレルギーを発症してしまったケースの話をしています。
ゴマにとどまらず、ご丁寧にピーナッツ、クルミ、カシューナッツ、ヤマイモまで陽性になっています。
この時点で1歳でしたので、特にピーナッツ、ナッツ類は窒息が心配なので、3歳まで食べさせないのが、ある意味常識になっており、「食べないように」と指導されることがほとんどだと思っています。
長年、食物アレルギーにこだわった診療をしてきており、「症状が出たから除去」、「数値が高いから除去」というのは違うと確信しています。
確かに、多くの医師が「他力本願」で対応していると思いますが、除去を続けて確実に治るものなら、喜んでそうしますが、決してそうだとは思えないのです。
もう少し攻めた「自力本願」の方がいいのだろうと感じています。
ゴマは食べさせていたら治ったという経験もあるため、負荷試験をした上で食べさせていますが、先日の負荷試験でそれなりに食べられるようになっています。私の中では、見通しが立ったように感じています。他のものも順次、負荷試験をして無理のない範囲で食べさせていこうと考えています。
タイトルの通り、「一難去って、また一難」という話ではありますが、最初の“一難”はクリアしてきた訳ですし、この難局を再びクリアすべく、「自力本願」で進んでいこうと思っています。