小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

不正解
2021年05月10日 更新

先日、ある患者さんがセカンドオピニオンを求めて、当院を初診されました。

ヘーゼルナッツを食べて、強めのアレルギー症状を起こし、某小児科を受診したのだそうです。半年ほど前のことです。

その説明に納得いかない点もあり、疑問を感じて当院に相談に来られた格好です。

ひとつ目の疑問は、エピペンを持たなくてもいいのかというもの。強めの症状を起こしており、親御さんはアナフィラキシーではないかと認識されていました。

某小児科医が言うには、食べさせなければ症状は起きないので、薬は不要なのだそうです。

ブッブーー。不正解です。

「誤食」とは気づかずに食べさせてしまうことです。食べさせて症状が起きてから、「アレルゲンが入っているとは思わなかった」と、言わばあとの祭りという感じで起きてしまいます。

誰も症状を起こさせようと思っておらず、不注意などで食べさせてしまうので、食べないように気をつけていたところで、「誤食」は起きてしまうし、避けられないと思っています。

食物アレルギーで悩んでいる患者さんは決して少なくないのに、エピペンを1回も処方したことのない小児科医、エピペンの処方の適応を把握していない医師は結構いるのも事実です。

医師がエピペンを処方しなかったから、持たなくて大丈夫と考えている親御さんもいると思いますが、ちゃんと判断されているのか、気になるケースは少なくないようです。