小児科 すこやかアレルギークリニック

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2021年05月11日 更新

今日は、昨日の「不正解」について続きを書くつもりでした。

ちょっと母の行動力に敬服してしまったので、それについて触れようと思います。

2週間ちょっと前にある親御さんからメールをいただきました。N市在住です。地元の小児科にかかっているけれど、湿疹は良くならず、食物アレルギーも指摘されてしまった。どうしたらよいか?。家の近くに専門家はいないかという内容でした。

このケースも「不正解」のパターンです。医師がアレルギーが苦手で、診断できず治療もできず、食物アレルギーを悪化させてしまったという話です。医者は苦手とは認めません。専門医への紹介も期待できません。

親御さんからすれば、信じて通っているのに、かえってアレルギーを悪化させてしまうという泣くに泣けない結果を招いてしまいます。

ポイントは、“湿疹”の的確な診断と治療ができるかということと、食物アレルギーへ早期に安全に食べさせられるか否かということでしょうか。お勧めできる医療機関は見当たらず、当院へ一度受診していただく話をしました。

かなり距離があるため、その障壁を越えて、お子さんを良くしたいと思えば、多分当院へ受診していただくのがベストだと考えています。診断できない、治療できない、こじれて徐々に悪化していくことが多い訳ですが、当院では適切に診断、治療を行い、治ることを目指し、さらに続発するであろう他のアレルギーにも対応していくことを目標にしています。

程なく当院を4月中に一度受診されました。アトピー性皮膚炎が見逃されており、卵、ミルクの数値が上がっていました。除去すべきではありません。

つい先日、再診していただきました。“湿疹”はきれいになり、痒みも消失しています。おまけにミルクの負荷試験も済ませ、食物アレルギー攻略の第一歩を踏み出すことができました。

これは、ひとえに親御さんの行動力が一番効いていると思っています。多くの患者さんが、近くの医者を信じて通院して、実は非専門医による適切ではない治療をされているというのがとても多いのですが、ベストなスタートが切れたのではないかと思います。次は卵の攻略です。