水曜の午後は院内活動に当てています。
昨日もあるところへ食物アレルギーの話をしに出掛けてきました。話を終えて、帰ろうかと思っていたところにある小学校の養護教諭から質問がありました。
ある果物を食べると、気持ち悪くなってフラフラするといいます。危険な香りがします。
親御さんは、重く受け止めておらず、ヨーグルトとその果物を混ぜた食べ物が出た際は、果物だけよけて食べさせてくださいという感じだったようです。
学校がそのように与えてみると、やはり前と同じような症状が出るのだそうです。
かかりつけに相談に行くよう、学校側がお願いすると、その果物のアレルギー採血は「陰性」。これはアレルギーではなく、体質だからと説明を受けたそうです。そして、除去する必要はなく、学校生活管理指導表の提出もなし…。
医者は、患者さんのために脇目も振らず一生懸命やる人と、「まあ、こんなものだろう」って感じの人がいます。
体質と説明されて、どれだけの人が納得できるでしょうか?。食物アレルギーって、こんな感じで対応されることが少なくない気がします。結局、分からないのなら、分かる医者に紹介すべきですが、まあ紹介なんてないですよね。
私なら、分かる努力はするはずです。自分も分からなければ、お子さんに迷惑を掛けてしまうから。そもそも、ぐったりするようならアナフィラキシー かもしれず、エピペンの処方も検討すべきです。しかも、基本的にその果物は除去となり、学校生活管理指導票にそう記載すべきでしょう。
どういう訳か、医師は誰もかれも全面的に信用される節があります。確かにこちらのペースで仕事がしやすいという側面もあるでしょうが、いい加減な医者に当たった場合は、デメリットしかありません。
こんな訳の分からない対応は、減って欲しいと願っています。