小児科 すこやかアレルギークリニック

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2021年05月22日 更新

もう4年くらいになります。

何がかと言いますと、私が赤ちゃんの“湿疹”が食物アレルギーのリスクになり、その確率はかなり高いことを学会で発表し続けています。

しかし、一向にそれに対応していこうという機運が高まっているようには感じられないのです。

そこに関心を持ち、ちゃんと対応しようとする医師が非常に少ないことが問題なのだろうと思います。どういうことかと言いますと、開業医は“乳児湿疹”だと言い、「経皮感作」を起こしてこれから食物アレルギーを起こそうとしているなんてつゆ知らず、仮に卵を食べてアレルギー症状を起こしても、自分が見逃した“湿疹”のせいだとは関知しないでしょうね。

一方、日本の第一人者に聞いてもらおうと、全国学会で繰り返し発表していますが、乳児期早期の“湿疹”の診療をすることは、まずないでしょうから、あまりピンとこないということなもかもしれません。

全国学会には、日本の第一人者の先生はほとんどが参加されますが、普段“湿疹”をよく診る開業医は、ごくごく一部しか参加されないようです。

となると、私の戦略が悪いのか?。

今年は、例年演題を出している全国学会のほかに、開業医が主体の学会にもそういった演題を持っていこうかなと考えています。

先日も関東からこの春に転居されてきた赤ちゃんが当院を受診されましたが、“湿疹”が見逃され、ミルクでアナフィラキシー を起こすという、ある意味で最悪のケースでした。親御さんは、敢えて言えば知識の足りない医師の言うことを鵜呑みにせざるを得ず、早くから専門医を受診していれば、防ぎ得た事例だったと考えています。

多くの開業医が、私の狙い通りに関心を持ってくれて、最悪のケースを回避できるようになる時代はいつになったらやってくるのでしょうか?。