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オンライン診療
2021年06月17日 更新

昨今は、学会も軒並み通常開催できず、ネット上でオンラインにて行われています。

確かに学会会場まで行かずに済むので、自宅に居ながらにして、第一人者の先生の話を聞けるのは楽といえば楽です。

でも休診にして、会場で講師の先生のお話を生で聞くのも、臨場感があって好きでした。同じようなリズムの日々の中でいい気分転換にもなり、モチベーションも上がるのです。

ただ、時代の流れで、政府も仕事はリモートワークを推奨しています。感染予防という点では間違いなく有効だと思います。

となると、医療も「オンライン診療」が推奨されると予想できます。しかし、長らく話が進みませんでした。

日本医師会が反対していたようなのです。ウワサによれば、オンライン診療を大々的に認めてしまうと、高名な先生のところに患者が集中してしまう恐れがあるという判断のようです。

逆に、そういう状況にならないように医師ひとりひとりが日々精進していくべきなのだと思うのですが、これでは努力を忘れてしまった医師も増えてしまいます。

私は、医師の世界も競争原理って重要だろうと考えています。近隣の医師同士で切磋琢磨するって大事なことだろうと考えています。

ところが、日本医師会が廃業してしまう医者が出てこないように、医学部の定員を増やしてこなかったと言います。ライバルの医師が増えると、食べていけない開業医が出てくるという発想です。

これでは、大して努力しなくても利益が上がるという構図が生じてしまいます。新しい技術を習得しなくてもやっていけるので、患者さんにはデメリットが大きいのではないでしょうか?。

現在では、しぶしぶオンライン診療が認められているようです。当院でも実施はしていませんが、関心は持っています。

例えば、医院に相談のメールをいただくことがあります。北は北海道、南は九州からですが、それだけ適切な診療を受けられずに困っているということなのでしょう。

ネットの画面を通してでも、少し時間をかけて相談に乗れることは、私には魅力的に映ります。しかし、アトピー性皮膚炎の診療には皮膚を触ることが重要だったりします。

目で見て、皮膚を触ると思った以上にガサガサしていることも少なくありません。それがネックになってオンライン診療に踏み切るべきかどうか考えているところです。

患者さんにとっても、オンライン診療という選択肢があるのはいいことだろうと思っています。

患者さんからの視点では選択肢が増えることがいいことなのですが、腕のいい医者に患者が流れるから反対する(というウワサの)団体って一体!?。