先日、米国に住む日本の方からメールをいただきました。
食物アレルギーがあり、日本での治療を考えておられるようです。その際、米国の事情も聞くことができました。
日本は負荷試験は、世界で一番行われていると聞いたことがあります。アメリカでは、それほど行われていないのだと認識していましたが、この方の主治医は負荷試験も検討するのだそうです。
ただしただし、抗体価が低下してからなのだそうです。日本は、必要最小限の除去と言われるようなりましたが、そのように指導している医師もいます。
この話だけで米国の状況すべてを把握できる訳ではありませんが、日本よりやや遅れているのかもしれません。実際、相談者さんは「このままではいけないのではないか」と考えておられるようです。
個人的には、積極的に食べさせていくと抗体価が下がることも経験しており、下がるのを待ってから負荷試験というのは、話が逆なんじゃないかと考えています。
昨日、タイムリミットという話をしました。タイムリミットがあるということは、少し急ぐ必要があると思われ、抗体価が下がるのを待ってなんかいられない、いてはいけないと考えています。
怖がって食べず、負荷試験すらできないということを何度も経験しているからです。
日本と米国の状況を考えると、世界中に食物アレルギーで困り果て、困惑している患者さんはどれくらいいるのでしょうか?。
話は変わりますが、新型コロナのワクチンの副反応が心配で、接種したがらない人は結構いるようです。それと同様に負荷試験をアナフィラキシー が心配で受けたがらない人もいるかもしれません。
負荷試験でアナフィラキシー を起こすのは、通常はやり方に問題があるのだろうと思います。そんなに怖いものではないと経験上思います。
世界中の患者さんがさしたる不安もなく、負荷試験を受けられるようになる時代は来るのでしょうか?。