年長児の場合の食物アレルギーは治療困難です。
もちろん、そうでない患者さんもいますが、過去に食べて辛い思いをしており、食べることに恐怖心を抱いていることが多いのです。
ですから、負荷試験をやろうにも口にしてもくれずに、負荷試験が中止になることもあります。
つまり、一般的に年齢が増して、賢くなるにつれて、こういうことが増えてくるのだと考えています。何年も除去してきたものを、いきなり食べろと言われても、当事者は怖くて食べられないのは想像できますよね?。
となると、物心がつく前から食べさせればいいという考えが浮かびます。これは間違いではないと思っています。
ただ、経験上、1歳で多分食べる恐怖心も持っていないであろう状況で、食べるのをやたらと嫌がる赤ちゃんもいます。他のお子さんは問題なく食べられるような、卵をちょっとしか含んでいないような食べ物の負荷試験であってもです。
もし、これくらいで食べられないとすると、相当に重症ということになってしまいます。食べられるであろう量をまったく食べようとしないのが、とても不思議なのです。
たまにこの場で0歳から食べさせると、食物アレルギーはほとんど治ると言っていますが、今回の問題をクリアできれば、さらに100%治るという領域に近づけそうな気がします。
今回のような赤ちゃんを攻略できるようになりたいと思っています。戦略を練りたいと思います。