一昨日の研修会の続きです。
全国各地で食物アレルギーの研修会が行われていると思いますが、多くの講師が「食物アレルギーは死ぬ可能性のある病気です。誤食はさせないでください。」とか「アナフィラキシー になったら躊躇なくエピペンを打つように。」という話し方をしていると思います。
こう言われると、保護者や患児はもちろん、園・学校関係者は「絶対に食べさせない」と心に誓うと思います。
食物アレルギーは、精神面が結構大きいと感じるようになりました。それは、大きくなって負荷試験をやろうとしても、まったく口にしてくれず、負荷試験を中止せざるを得ないことをたまに経験するからです。
それは、医師や保護者が患児に「食べてはいけない」と繰り返してきた結果だと思っています。
確かに、油断してはアナフィラキシー に陥ってしまいます。しかし、怖がらせ過ぎてしまえば、“食べて治す”という戦略がとれなくなってしまいます。
食物アレルギーは「怖いもの」でしょうか?。いえ、「怖くしてはいけないもの」だと思っています。