小児科 すこやかアレルギークリニック

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2021年07月31日 更新

昨日も触れましたが、全国各地で行われている食物アレルギーの研修会の件です。

医師からすれば、確かに学校給食での死亡事例もあるので、アナフィラキシーになったら躊躇なくエピペンを使うべきだと伝えたくなるのは分かります。

ただ、あまりにも脅かし過ぎると、食べさせるのが怖くなってしまうと思います。ですから、怖がらせておいて、エピペンの使い方を説明するのはフェアではないと考えています。

では、どうすべきか?。確かにアナフィラキシーを繰り返すような重症例は治療は困難です。しかし、諦めてしまって何もしないのは、問題があると思います。

ですので、当院では、食物アレルギーの治し方も併せてお話しするようにしています。

食物アレルギーは、除去を継続し、1年経ってアレルギー採血をして、数値がかなり低下したら食べさせるようにするというのが一般的な戦略かもしれませんが、数値が下がるのを待つのではなく、積極的に少量から食べさせるというのがベストな方法だと考えています。

実際、先日の食物アレルギー研修会では、当院ではこのように治療していて、実績はこうなっているとお話ししてきました。「こんな話、聞いたことがない」と好評だったようです。

食物アレルギーは軽症や中等症、一部の重症は治すことは可能だと考えています。かなり重症だと難しいようです。

もっとフェアな食物アレルギー研修会が広がることを期待しています。