小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

牛乳を…
2021年08月07日 更新

10代の牛乳アレルギーの患者さんを診ています。

だいぶ前から当院で診ていて、負荷試験を繰り返して摂取量を増やしていって、最終的に200ml飲めるようになっていました。

牛乳の除去を解除できるかと思いきや、牛乳を飲んで、友達とサッカーをしたらアナフィラキシー 症状を起こしてしまいました。

ご存知の方も多いかと思いますが、牛乳は飲んで大人しくしてると何も起きないものの、摂取後に激しく運動するとアナフィラキシー を起こすことがあります。運動の影響が出るかどうかは判別が難しく、大きくなってから牛乳が飲めるようになった患者さんに多いように感じています。

せっかく牛乳を200ml飲めるようになったのですが、運動することでアナフィラキシー が誘発されてしまうと困るので、学校では牛乳は完全除去となることもあるようです。

しかも、運動の影響は待てば治るものかもハッキリしておらず、学校では除去継続となることが多いようです。

個人的には、家では運動さえしなければ問題がないと思うので、家では牛乳は時々摂っていてもらいたいと思うのですが、大抵飲むのが怖くて、摂らなくなってしまうことが多いと思います。除去している期間が長いと、除去に慣れているし、恐怖心も植えつけられていることが多いようです。

先日、母から「うちの子、牛乳飲んだんです」と言われ、「えっ、大丈夫?」と思ってしまいました。

何と部活のため、筋肉を付けたくて、プロテインを飲み始めたそうなのですが、牛乳に溶かして飲むタイプのようです。

普段から牛乳は摂っていないのに、やりたいこと、目標があると飲めるものなんですね。