小児科 すこやかアレルギークリニック

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痒み止め
2021年08月10日 更新

このところ、猛暑が続いています。

新潟ですと、最高気温が37度だったりします。今週は一転して雨がちで、最高気温は30度前後が予想されています。徐々に秋に近づいていくものと思われます。

それにしても、こんな中でオリンピックだなんて…。まあ、一応無事に終わったようですが。

当院を訪れたことがある方はご存知だと思いますが、玄関にカブトムシやクワガタ、魚、ウーパールーパー、亀などがいます。

それこそ、カブトムシやクワガタは夏の昆虫なので、外で買うものと思いきや、これだけ暑いと星になってしまいます。熱中症なんでしょうか?。

ペットショップの店長の話では、エアコンの効いた部屋で飼うのがいいとのことです。人も虫もある意味、一緒のようです(笑)。

タイトルの話に戻したいと思いますが、アトピー性皮膚炎は痒いのが特徴の病気です。とにかく痒くて、皮膚を搔き壊したり、痒みで夜眠れなかったりします。

そんなこともあって、よく小児科か皮膚科で軟膏のほかに、痒み止めが処方されていたりします。

個人的には、皮膚の問題なので、軟膏治療で痒みを止めるのがいいと感じています。ですので、当院ではほとんど痒み止めは処方していません。

その痒み止め、「抗ヒスタミン薬」という薬が処方されていたりします。抗ヒスタミン薬とは、読んで字のごとく、「ヒスタミン」という物質を抑える効果を持っています。

「ヒスタミン」とは痒み物質で、食物アレルギーやアレルギー性鼻炎、じんましんなどの時に放出されます。そうです、ヒスタミンが出る病気に使うと、ヒスタミンを抑えるので治療効果は期待できますが、アトピー性皮膚炎には効果が乏しいと思われます。

確かに内服することで、痒みが減ったと言われることもあり、全てを否定するつもりはありませんが、多くの小児科医、皮膚科医が安易に処方している現実に違和感を覚えます。

少なくとも、軽症や中等症のアトピー性皮膚炎の痒みには、軟膏治療で抑えるべきではないかと考えています。