先日、新規受診の患者さんが当院に食物アレルギーの相談に訪れました。
卵アレルギーでしたが、いつものパターンで乳児期早期に湿疹があり、経皮感作を受けた上で、卵を食べて発症していると思われました。
1家族は双子で、もう1家族は1人でしたが、合計3人が卵アレルギーで同日に受診しており、何と同じ小児科から逃げてきていました。
敢えて言えば、乳児期の湿疹に何ら関心を示さず、卵を食べてアレルギー症状を起こすとお手上げ。起こるべくして起きています。
食物アレルギーに正しい知識を持ってもらおうと、学会発表や講演活動に長年チカラを注いできましたが、関心のない医師にとってみれば、どうでもいいことなのかなと愕然としてしまいました。
こうなると、かかった医者が悪いと食物アレルギーはいつまでたっても食べられないし、まともな医者だとあっさりと食べられるという感じでしょう。
保護者の方にはこれが現実として受け止めていただきたいと思っています。