先月、隣町から中学生の女の子が初めて当院を受診されました。
地元の皮膚科に通っていたそうですが、アトピーの湿疹が改善しないため、周囲から当院の受診を勧められたとのことでした。
身体を一通り診察してみると、身体の結構広い範囲に湿疹が存在していました。敢えて言いますが、治療が物足りないから湿疹が安定しないのです。当院でガイドラインの推奨する治療を始めさせていただくことにしました。
2週間後に再診していただきました。2週間前とだいぶ様子が異なります。つまり、湿疹は消失または軽減していました。それに伴い、痒みもかなりなくなっていました。
この患者さん、背中も広くアトピーの湿疹がありました。当然、そこもビシッと軟膏治療しています。
当院を初めて受診してまもなく、友達とプールに行ったのだそうです。友人がその子の背中を見て、いつもと違うことに驚き、キレイになったと褒めてくれたそうです。それがとてもうれしかったと喜んでいました。
このケースもしかり、アトピー性皮膚炎の治療として、ガイドラインの推奨するだけの十分な軟膏が使用されていないことが多いのが現状です。
以前のガイドラインには、1ヶ月程度治療しても改善がなければ、専門医に紹介するという目安が書かれていました。あまり守られていないというのも、現実だと思っています。