学会というと、最新情報を得るために、日本の第一人者の話を聞くのが目的なことが多いです。
先日、一般小児科医の学会がありました。やはり、食物アレルギーが注目の的で、開業医が食物アレルギー診療に本格的に携わることは少ないのですが、食物アレルギーのセッションがあり、オンラインで参加してきました。
さすがに、学会活動をしている小児科の先生の話は聞き応えがありました。
ある1人の先生は、先進的なことをされていて、卵、乳、小麦、大豆、ピーナッツ、ソバを少量ずつ混ぜて配合した粉末を早期から食べさせるという手法を取っていました。
近隣の地域の食物アレルギーによる除去児は減っているのだそうです。素晴らしいことだと思います。
当院のやり方とは異なりますが、いろいろなアプローチがあっていいと思いますし、その結果、食物アレルギーで困っている患者さんが大したリスクなく、減少してくれればいいのだろうと思っています。
ちょっと疑問に思うこともあり、機会があればご本人と議論してみたいと思っています。
普段は、アトピー性皮膚炎が見逃され、経皮感作を起こし、食物アレルギーを発症してから当院を受診されるようなゴテゴテの患者さんを診ることが多いのですが、全国に目を転じるといろいろな小児科医が熱い想いで診療していることを再度理解することができました。
やはり、日々の診療に埋もれているだけではダメですね。いい刺激をいただきました。参考になる部分は取り入れて、ブラッシュアップできればと思っています。